2015/05/01

【動画・珍しい伝統行事】清瀬市下宿(したじゅく)の「ふせぎ行事」では毎年、ワラの大蛇を作り直します。

清瀬市の下宿(したじゅく)では、毎年、5月3日に、ワラの大蛇を作り直し、下宿地域の入り口である坂の樹木を架け渡します。

わがまち清瀬が誇る伝統行事です。


これは、災いがこの村に入り込まないように祈る行事です。
「ふせぎ」という言葉は大蛇の力で防御する、という意味です。

疫病や天変地異などかを防ぐという精神性の意味もあると思うのですが、もしかしたら、案外、実用的なものかもしれません。

村の入り口にこの大蛇が掲げられているのを見たら、悪党や山賊、盗賊団などは、安易に襲うことはやめて、他に地域に行くのではないでしょうか。

いかにも警戒が厳重そうです。




この大蛇のしめ縄の内側に入ったら、コテンパンにされてしまう、そんな恐れさえ感じるかもしれません。

つい、黒澤明監督の七人の侍を思い出してしまいます。

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作られた大蛇は、一年間、村の入り口で見守ります。

<この写真は4月下旬に撮影。ほぼ1年間見守ってきた大蛇。ご苦労様です。>

同時に小さい蛇も作り、家々に掲げられます。

この清瀬市下宿のふせぎ行事は、東京都指定の無形民俗文化財でもあり、平成24年には宝くじの絵柄にもなりました。

以下の映像は、2013年の5月の下宿ふせぎ行事です。

この大蛇をつくっているところから掲げるところまで、伝統を伝える清瀬市下宿地区の方々の様子をぜひご覧ください。

海外の方にも見ていただきたいと思い、映像中の説明文は英語も併記しています。
Straw Snake 2013 下宿ふせぎ東京都清瀬市 Lumix GH2